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2007年04月28日

4月アルミ地金レポート

最近、存在感を増してきている中国に次ぐ、人口大国インドの動向にも世界の関心が寄せられてきており、インド国内のアルミ需要は、2ヶ月以上の伸長を見込んでおり、アルミ生産量は、今後5年間で、現在の80万トン前後から、倍増して行くものと思われ、今年度も生産量は、年間1000万トン以上になって行くだろう。また、今後5年間で、200万トン以上に達して行くものとみており、インド鉱山省は「国内消費量を最大にすることが優先だ」と発表しており、今後の成長性は極めて高く、インドのアルミ消費量は、年率7~8%の成長が見込まれている。なかでも、社会的インフラ整備に伴う、通信送電線向け並びに、自動車産業向けの需要拡大が期待されている。
 インド国内には、世界埋蔵量の10%に相当する29億2600万トンのボーキサイトが存在する。豊富なボーキサイトや石炭資源に恵まれて、インドのアルミ産業発展育成への
取り組みは、世界アルミ産業を展望する上で、今後も大きく、重みを増してくるものと見られて注目するところとなっている。また、ロシアも世界のアルミ需要が、今後5年間、拡大し続けるとの見通しで、2009年頃までに、年率で4.3%~4.5%の伸びを示して行くものと見ている。
これらの見通しの背景として「中国の建設、運輸、製造業界の成長」と、インドの新興市場の出現に伴い、アルミ需要が継続的に増大していくとの見方を示しており、また、インドの銅、亜鉛、アルミ等、非鉄金属の生産大手会社がインドの東部に生産50万トンのアルミ精錬工場と、専用石炭火力発電所を建設する大型プロジェクトを決定し、世界有数のアルミナ、アルミ精錬一貫メーカーが誕生することになる。インド、ロシアの今後の成長動向に大きく注目して行かなければならない。

3月末の市況投票結果は、東京地区は、アルミ小板、52S板、快削棒の3品種が、プラス5円、アルミ板、56S丸棒、63S形材の3品種が横這い、大阪地区は、全品種プラス10円となり、中部地区は全品種横這いで、先月と変わらずとなった。
 アルミ地金の海外相場は、現在2800ドル前後で推移しており、また、非鉄金属が一段の値上げとなってきており、米国景気に先行き不透明感が強まってきているのと対照的に、昨年末からの、中国の資源買い付け意欲が盛り返してきて、オーストラリア等、積み出し港では、順番待ちの貨物船が増えており、また、LMEでは、ニッケルや鉛が、4月に入って史上最高を更新し、銅も2月初めの安値に比べて、5割強と反発してきており、金属高騰の影響は、最終製品にも及んできている。
2月の圧延品、板類では、生産が10万8千百トンで、前年同月比2.4%増の出荷が11万1千6百トンで、同比3.2%増と堅調を維持、7ヶ月連続の対前年同月水準を上回りプラスとなった。
フィン材を含む、民生用電気、電子通信装置等の電気材料類向けが落ち込み、輸出も2桁減と低調だったが、主力の缶材が、前年同月比21.5%増の3万6千3百トンと、2月としては過去最高を記録したほか、印刷版や箔地等の金属製品、自動車が前年水準を上回った。
 押出類は、生産が7万9千8百トンで、前年同月比2.8%減と2ヶ月連続のマイナスで、出荷も8万トンと、同比1.2%減と3ヶ月ぶりのマイナスとなった。建設向けも3ヶ月ぶりにマイナスとなり、自動車向けも減少、内需合計は1.1%の微減となった。
 箔は主力のコンデンサー向けが3ヶ月ぶりにマイナスとなった他、食料品、家庭箔を含む、日用品向けが低迷、輸出が大幅に増加したものの、出荷は5ヶ月連続、生産は、2ヶ月ぶりのマイナスとなった。

2007年04月03日

3月アルミ相場レポート

商社筋では、2007年アルミ世界需給が18万5千トンの供給過剰に転じるとの
見通しをまとめた。それによると、世界全体の需要量が前年比7%増の
3606万1千トンと、昨年並みの堅調な伸びを継続する一方で、供給量も同8.6%増の
3624万6千トンと需要を上回る伸びが見込まれる為、若干の供給過剰に傾くとの
見方で(06年は31万トンの供給不足になった。)
 供給増加要因としては、これまでと同様に、中国がほぼ、昨年並みの高い伸びを
持続する以外に、今年は、欧米諸国での生産再開による影響が大きい。
 06年後半から、原油価格が継続的に下落し、電力料金の高止まりが
緩和され始めたことを背景に、電力コストの高騰で、稼動を停止していた欧米製錬所の
一部に、稼動再開の動きも出て来た。

 アルミナ価格の下落基調、また、LME価格が高値圏で推移していることによる
採算改善も、生産再開の背景にあるが、こうした前提が崩れれば、再度の生産停止、
減産の可能性もある。07年のアルミ地金相場の見通しでは、需給バランスから判断して、
今年の秋くらいまでは、高値圏で推移していくのではと見ているが、今年後半には、
増産計画や新規プロジェクトの立ち上がりにより、下落基調になると予想しているものの、
投機資金の動向に左右される傾向が強い。また、中国の輸出関税引き上げの影響から、
底堅い展開になって行くものと予想している。
2月の市況投票結果は、東京地区 63s形材のみ、前月比\10/kgの上げ、
それ以外の全品種、\5/kgの値上がりとなった。大阪地区、中部地区は全品種、横這いだった。
東京地区の値上がりは、地金の積み残し分とロールマージンの転嫁が一部
入ったと見られている。今年に入ってからの需要は、圧延メーカー、流通各社共、地金価格、また、ロールマージンが反映されて金額ベースでは増えているが、
実需で量が増えていると言う実感が少ないようだ。

○ 1月のアルミ圧延品の生産出荷
板類では、生産が前年同月比、1.1%増の9万8千300tで、出荷は、
同比8.5%増の10万1千100tで、共に6ヶ月連続で同比増となった。主力の缶材が前年同月比、16.5%増と回復基調となり、輸送用機械やその他の機械類も
好調で、国内需要が前年同月比、6.7%増で、また、輸出も同比、19.5%増の
1万5千700tと大きく伸びて(輸出は4ヶ月連続プラス)生産・出荷共に6ヶ月連続のプラスとなった。
押出類では、生産が前年同月比、0.7%減の7万9千600tで、2ヶ月ぶりの
同比減となった。出荷は、同比横這いの7万9千900tで、2ヶ月連続の同比増
となった。過半を占める建設向けが2ヶ月連続で同比増となり、自動車、機械類も微増となったことから、全体としての出荷は前年並みとなった。
箔は、生産が前年同月比、0.8%増と1万430tで、3ヶ月ぶりのプラスとなった
ものの、出荷は、同比1.2%減の1万480tと4ヶ月連続のマイナスとなった。